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9月1日 六甲山蒸溜所と経営母体を同じくする、芦屋WHISKYさんで原酒のブレンド体験会を開催するというのを発見。 ![]() 行ってみたいなぁ。 輿水精一氏(元・サントリー チーフブレンダー)のような感覚が体験できるのかなぁ。 輿水精一氏は、サントリーで15年間チーフブレンダーを務められました。 その期間、1999年〜2015年。 ちょうど自分自身がウイスキーの魅力にはまりだした頃から、中国等インバウンド需要でサントリー山崎蒸留所が見学しにくくなってきた直前くらいの任期だったので、同じ期間には蒸溜所見学にいろいろ行って、、また、ウイスキーの本、サントリーとニッカの歴史や思想がわかるものとかをたくさん読んだり、鳥居信治郎や佐治敬三、竹鶴政孝の考え方を知って、ますますジャパニーズウイスキーが好きになった頃でした。 「マッサン」ブームもありましたね。 その中で、サントリーのチーフブレンダーである輿水精一氏もNHKのプロフェッショナルにも出ていたり、当時蒸溜所のセミナーで、動画ですがいろいろと拝見したりで、以前からブレンドには興味がありました。 |
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NHK プロフェッショナル 今一度観よう |
蒸溜所に伺うと、蒸溜所限定で原酒が売られていたりして買うのですが、それをわざわざ家でブレンドしてみるってのもどうなのかと思っていたところもあります。 知識もないのにやってもねぇ。失敗したらもったいないし。 9月2日 9月20日の夕方なら行けるかな。あとはちょっと厳しそう。 ということで申込してみました。 ブレンドしたウイスキー、「ブレンデッドウイスキー」は、基本は大麦麦芽でできたモルトウイスキーとトウモロコシでできたグレーンウイスキーを1対1の割合で混ぜている・・・というのが大雑把に知っているところ。 モルトウイスキーは同じ時に蒸溜されても、保管場所や年月によりそれぞれ個性が違ってきます。 そういった個性の違いをブレンド(ヴァッティング)することで、、バランスよく飲みやすいウイスキーになります。 その配合を司る方がブレンダーです。 ひとつの蒸溜所だけでも貯蔵庫のどこに置くか、何年寝かせるか、どんな樹種の樽、大きさの樽などで個性が変わります。 サントリーやニッカは、山崎・白州、余市・宮城挟とそれぞれ2つの蒸溜所のまったく性格の違う原酒を持ち、ブレンドに幅を持たせているわけです。そしてグレーン(知多、宮城挟)もつくっています。 ウイスキーは基本的にブレンドして、そのブランドの味を一定に保ち世に出すお酒です。 ブレンデットウイスキーは、グレーンウイスキーに複数のモルトウイスキーをブレンド。 ジャパニーズウイスキーではあまり見ませんが、グレーンウイスキーをブレンドせず、複数の蒸溜所のモルトウイスキーをブレンドしたものがブレンデットモルトウイスキー。 昔はヴァッテッドモルトとも言っていました。 同じ蒸溜所内のモルトウイスキーをブレンドしたものがシングルモルト。 ブレンドせず、樽出し瓶詰めがシングルカスクになります。 安定した味で出しているのはシングルモルトまで。 シングルカスクは瓶により味が違うので、記念品的な感覚ですかね。 今回はどういったブレンドをするのかよくわありませんが、少なくとも六甲山蒸溜所では自身で蒸留した原酒は世にまだ出ていないので、スコットランドから輸入して樽に詰めたものが何種類かあるので、それを使うのでしょうか。 9月20日 朝から家のことをしたり。 午後一番は、親父のところに行ったり。 -15:50- では行きますか。 テイスティングするので電車で行きますよ。 てくてく歩いて、阪急・小林駅へ。 |
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小林ー | 5000系 |
今日は、阪神競馬場開催日だったのか、阪急・仁川駅から大勢の人が乗り込みます。 メインレース終わったのかな。 酔っ払い多数・・・。 阪急・西宮北口駅で神戸方面に乗り換えます。 |
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各駅停車に乗ります |
-16:20- 阪急・芦屋川駅で降ります。 |
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芦屋川沿いに歩く | 芦屋川駅は芦屋川の上にある |
ちょっと場所勘違いして、JR神戸線を越えて南側まで行ってしまい、あ、違うぞと戻ります。 それでもちょっと早く着きすぎるので、JR芦屋駅周辺まで行って、トイレいっとこ。 そしてまた戻っていきます。 -16:45- 「芦屋WHISKY」さんにやってきました。 |
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元々は個人宅の蔵です |
では行きますか。 |
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樽の看板 | ハイツがあります | 鉄板文字切り抜き |
多分、初めて来ると「ここに入っていってもかまわないのかなぁ」と思っちゃうと思います。 |
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左はハイツのエントランス | そしてこちらが芦屋WHISKY 入口閉まっています |
貼り紙が出ていて、イベント参加者以外は入れないようになっていました。 中の方と目が合って開けていただきました。 どうやら、この時間は私だけだったようです。 ということで、早速開始です。 自身でブレンドするウイスキーをチョイスして、それを自分で瓶詰めして、ラベルを貼るところまでが一連の作業です。 本日は9種類の樽があるそうです。どれも六甲山蒸留所のもの・・・・だったと思います。 手順としては・・・ 1.キーモルトを選ぶ 2.ピーテッドかノンピートか選ぶ 3.甘めか苦みがあるものかを選ぶ 4.マイルドな味わいかエッジが効いたものか選ぶ ということです。 テイスティングノート的なペーパーをいただきます。 この中から何種類かを選んでの組み合わせとなります。 どれを使うか決まったら、ブレンド量を指定しますよ。 |
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210〜250Lの樽が7つ あとは30Lと40Lの樽が控えます |
ふーむ |
樽はシェリーカスクが4つ、バーボンが2つ、サクラ、ミズナラ、アメリカンホワイトオークがそれぞれ1つですね。 シェリー酒を熟成させた樽で牛うきーを熟成させると、レーズンの香りとスパイス感がウイスキーにつきます。 王道は、オロロソですが、最近はペドロヒメネス(通称PXシェリー)が結構出てきており、またフィノ、モスカテルも出てきているようです。 オロロソシェリー自体は需要があまりないそうで、実はウイスキーの熟成樽をつくる目的でオロロソシェリーを生産しているという事実もあるそうです。 1番樽のPXシェリーは、六甲山×スペサイドってことで、六甲山蒸溜所で蒸溜されたものとスコットランド・スペサイドの原酒をバッティングしたもののよう。 2番樽は何も書いていませんが、詳細のところには「ジャパニーズ」って書いているので、六甲山蒸留所のものではないかもしれません。国内のどこかの蒸溜所で蒸留された原酒でしょうか。 3番樽と4番樽のオロロソは、エイジングの違い(3年、12年)ですね。 5番樽と6番樽のバーボン樽は、ノンピートかピーテッドの違いのようです。 バーボンウイスキーを造る際のバーボン樽は1回限りの使い捨てです。それをスコッチウイスキーの熟成に使っています。 そもそもは、シェリー酒樽の不足から使い捨てのバーボン樽を使っていたそうです。 バーボン樽は、アメリカの法律上、内部を焼き焦がしてから使用するよう義務づけられていています。これを「チャーリング」と呼びます。 なぜチャーリングするのかと言うと、焼くことで樽の木材に含まれる成分が溶け出しやすくなり、ウイスキーの熟成効果が高まるからとのことです。 というわけで、焦がした樽からは燻製のようなスモーキーフレーバーと、バニラのような甘く濃い香りが生じ、これがバーボン樽で熟成させたウイスキーの大きな特徴となります。 今回は、ノンピートかピーテッドということなので、ピーテッドはより一層スモーキーフレーバーがあるってことでしょうか。 7番樽はサクラ、8番樽はミズナラ、9番樽はアメリカンホワイトオークです。 ミズナラは、10年以上の長期熟成が必要と聞いたことがあるのですが、3年熟成なのですね。 「どれをテスティングしてみますか?」と聞かれますが、テイスティングノートだけではわかりづらいですねぇ。 ここは全種試してみましょう。 前回不明だった、金属製のでかいスポイトはバリンチと言うらしいです。それで少しずつとってもらいます。 |
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バリンチでとる |
バリンチ体験とかあっても面白そう。 ここの樽は、空になったらまた中焼いて組みなおして使うのかなと思ったら、ままで中身を入れているそうです。 てことで、純粋にシングルカスクというわけではないかもですね。 ストレートで香りと味を確かめてから、加水してまた確かめます。 |
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1、3、4 | 1、3、4、5 |
色からして違いますねー。 個人的な好みは、爽やかよりはスモーキー感のある味が好きです。 でも、飲み方によっても好みの味が変わってくるので、そこがまた悩みどころなんですよね。 ストレート、ロック、トワイスアップ、水割り、ハイボール。 本格的なスコッチが好みに近いんだけどなぁ。 多分、ニッカ余市が一番好きな味に近いんですけど、じゃあどれ飲む?と言われれば、迷わずサントリー山崎なんだよなぁ。 甘くてスモーキーなのを目指すのかな。 ちなみに、二次会的にバーに行くときは、アイリッシュウイスキー飲んだりしますし。 シーンとかもあるんだりょうなぁ。 |
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悩む |
お昼の部では、ベース決めて、あとは残り50mlずつって方もおられたそうです。 それってどうなのかと(笑) 幸い、よっぱらってしまうほどではなかったので、冷静に一応考えています。 9樽のうち、4つまでは絞り込めました。 パターン1 2 PXシェリー・ジャパニーズ・ノンエイジ・ミディアムピート 7 サクラ・ピュアモルト・3年・ノンピート 9 アメリカンホワイトオーク・ピュアモルト・3年・ピーテッド パターン2 2 PXシェリー・ジャパニーズ・ノンエイジ・ミディアムピート 4 オロロソ・ピュアモルト・12年・ピーテッド 9 アメリカンホワイトオーク・ピュアモルト・3年・ピーテッド いっそのこと、2、4、7、9というのもあるな。 ただ、どれでいくにもキーモルトは9番樽です。 500mlで瓶詰していただけますが、キーモルトは半分くらいが目安ですか?効くと、300mlくらいであと2種類100mlずつって方が多いですかねとのとこ。 パターン1だと、7番樽のサクラがどう影響が出るかなんだよね。 かなり特徴がある味です。 単体で飲むと美味しいというか、面白い味なので、これの影響を感じてみたいところもあります。 2番樽のミディアムピーって、ピート(泥炭)で燻すのが浅いものっですかと聞くとそうらしい。 悩む。 4番樽の12年というのも捨てがたい。ただ、2、4とするとPXシェリーとオロロソでシェリー酒樽かぶりにはなるので、バーボン樽やサクラ樽、ミズナラ樽も混ぜたいところだけど。 いやぁ。本当に悩む。 結果・・・ パターン2でいきます。 9番樽をキーモルトで300ml、あとは100mlずつです。 |
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これでいく | 我が選択に一片の悔いなし |
2番樽はジャパニーズ、あと2つはピュアモルトです。 ピートは、2番樽がミディアムピートで、あと2つはピーテッド。 2番樽と9番樽は甘く、4番樽はビター。 想像では、いい感じのブレンドになっていると思うのですけどね。 ではボトリングです。 バリンチでビーカーにとってもらい、それを自分で瓶に注ぎます。 |
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9番樽1回目 | 2番樽入れます | 最後に4番樽 |
おおー。すげぇ。 9番樽のアメリカンホワイトオークが、3年モノなのに意外と色が濃いい。 それをキーモルトとして、シェリー酒樽2つををあわせたので、かなりの濃さ。 サントリー山崎35年と並べても遜色ないくらいですな。 キャップをして、ラベルに今日の日付をスタンプ。 スタンプは好きなところに押せるので、ここも扇子が試されるところ。 ラベルは真っすぐでなくてもいいですよとのことでしたが、きちんと貼りたい性格です。 そして貼り付け、箱に入れて完成です! |
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おおー |
ラベルは自社で20種類近く持ち寄りで作成し、その中から選んだもので、デザイナーさんにつくってもらったものではないそうです。 また、箱も中身が見えるようにと厳選したものだそうです。 ちなみにこのイベントは、長崎にある系列店「長崎S.C.WHISKY」で最初に行ったそうです。 その時は、樽に蛇口つけて提供したそうですが、30人参加とかで大盛況だったそうです。 来られた方もかなり酔って大変だったとも(笑) このウイスキー、自分が飲むためならOKなお酒となっています。 酒税法第7条、第43条第11項、同法施行令第50条、同法施行規則第13条第3項により定められています。 酒類と何かを混ぜる行為は新たな酒類を造ることになるので、酒造免許がいるのです。 ただし、自家醸造に限っては下の注意点を守れば可能です。
国税庁のQ&Aには、
とあるので、必ずしも家族限定ってわけではないようですね。 そして、「参加者にお見せしている、特別な商品がありますよ」とのことでサントリー山崎が出てきました。 |
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山崎と自分のボトル | 山崎 ISLAY PEATED 山崎 GOLDEN PROMISE |
どちらも逆輸入商品だそうです。 ちなみに、おいくらくらいか聞いたところ、1本10万円とか11万円とか・・・。 無理ー。庶民は買えませんよー。 ちなみにサントリー山崎は数本所有していますが、今となってはもったいなくて開封できません。 売ったら10万円以上にはなるかなぁ。売らないけど。 でも、死ぬまでには飲んでおかないとなぁ。 -17:25- ではお会計して帰ります。 ありがとうございましたー。楽しかったです。 元町WHISKYにもお伺いしないとなぁ。 てくてく歩いて阪急・芦屋川駅に向かいます。 |
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自分だけのウイスキー |
-17:35- 阪急・芦屋川駅から電車に乗ります。 |
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神戸線8000系 |
阪急・西宮北口駅で宝塚方面へ乗り換えます。 |
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西北ー |
-17:55- 阪急・小林駅で降ります。 帰りにスーパー寄ってちょっと買い物。 そして帰宅しました。 |
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いいねー | かなりの熟成度合いがあるように見える |
明かりを通してみると、きれいな琥珀色です。 |
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ステキ |
ブレンドしましたが、その味がどうだったかは、結局飲まずに保存しておくと決めたので、いまだにわかりません。 飲んでみてみないとですが、3年半後に飲もうと決めています(謎) 芦屋WHISKYさんのイベント、楽しかったです。 最近あまりウイスキー飲んでいませんが、またいろいろと試したくなりましたなぁ。 misenさんにいただいた、ウイスキースモーカーもまだ出番ないですし。 現在、日本酒が在庫過多なんです・・・。 |
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